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私達は何者か?

  • 執筆者の写真: do-otomo
    do-otomo
  • 2018年6月18日
  • 読了時間: 2分

院長の大友です。

今週のお花です。

(過去最高の高さかも)

バラの実

かぼちゃ

一冊の本をご紹介します。

「失わてゆく、我々のうちなる細菌」

      マーティン・J・ブレイザー 著

以前のブログ

でもお話しましたが私達の体の中に住む膨大な数の細菌達がマイクロバイオームと呼ばれるまとまりをなして、体をコントロールしていることが分かってきています。

ちなみに私達の体は約30兆個の細胞から作られていますが、その数を大きく上回る約100兆個の細菌たちが私達の体に住み着いています。下の図の黒い部分が私達の細胞で他の部分は微生物ということになります。

私達はヒトと進化してきた7割近くの細菌と共に暮らしているということになります。そしてその細菌は私達の体を守っていることも分かってきました。

・ピロリ菌と聞くと胃がんの原因になるので除菌しないといけない。

・帝王切開は現代においてごく自然に行われている。

・肉食の一部は肥満の原因になる。

・抗生物質の使用は、糖尿病や炎症性腸疾患の原因になる。

普段何気なく使用している抗生物質や病気の予防、食習慣などの影響で私達を守っている細菌が永久に失われたら・・・。

ちなみに著者は微生物と感染症のスペシャリストの超一流の医学者であり、昨年の「タイム」誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた人とのことです。

歯科の領域でも虫歯や歯周病の原因であると思われている細菌についても最近の研究では他の細菌と相互作用があり、必ずしもそれだけが原因ではないことも分かってきています。

医療の現場においても正しいと言われていたことが何十年後には誤りであることが明らかになることがあります。

何十年も前のヨーロッパのお話ですが、予防のために6歳臼歯の抜歯が行われていたそうです。今では考えられません。

医療は謙虚でなければいけないと改めて思うこの頃です。

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