私たちは歯科医療をこのように考えます
歯科の治療技術や材料は年々進歩しています。それに伴い皆さんのお口の中も健康になるはずですが、さし歯や入れ歯になる人はどんどん少なくなるどころかむしろ増えています
グラフは国の調査ですが年代別の治療した歯や抜いてしまった歯の数を表しています
青の1975年から黄色の1999年までほとんど変わりがないことが分かります
これはどうしてなのでしょうか?
削ってつめる治療は、虫歯によってできた穴を削って白い樹脂や金属などに置き換えただけで
虫歯という病気を治したことになりません
治療が終わったときは「治った・健康になった」と感じますが、虫歯になった原因が解決されていないと、病気が治っていないため
しばらくすると再発し、痛くなったり、詰めた金属や被せ物が外れたり再び歯を削ることになります
むし歯で合わなくなったり、再治療で外した被せものや詰め物

このように再治療を繰り返したり、むし歯が進行してしまうと歯が弱くなってしまいます
なぜなら、歯に栄養を運んでいる歯髄という神経を取る必要があるからです
その歯は失活歯という非常に脆いものになります
歯を失う理由はどのようなことでしょうか?
下のグラフはどのような原因で歯を抜くことになったかという記録です
(当院の約1000名の患者さんのデータから抽出)

赤丸で示される 破折 38.8% が圧倒的に多いことがわかります
すなわち、むし歯の進行などで神経の治療を行い、失活歯になってしまうことが歯を失っていく大きな原因なのです

失活歯は割れやすい
ではどうしたら良いのでしょうか?
私たちは、数年おきに歯を削ることを繰り返す「修復中心の歯科医療」から
むし歯や歯周病になってしまった原因を患者さんとともに考え、その原因を改善していくことで生涯、自分の健康な歯を
保つことのできる「予防中心・原因改善中心の歯科医療」を進めることを診療理念としております
なぜ、むし歯になってしまうのか?歯周病はなぜ進行してしまうのか?
「虫歯、歯周病を未然に防ぎ、長く自分の歯で過ごしたい」とお考えの方は、是非私たちの言葉に耳を傾けて下さい